岩手県釜石市は1857年に日本で最初に洋式高炉による出銑に成功し、1874年に建設された官営製鉄所により、鉄の町として発展を遂げた“近代製鉄発祥の地”として知られている。その日本初の洋式高炉跡である「橋野鉄鉱山・高炉跡」が、2015年に世界文化遺産に指定されたことは記憶に新しい。
また2011年の東日本大震災によって大きな被害を受けた市町村としてその名を知る人も多いだろう。
しかし、この場所が、今から76年前のアジア・太平洋戦争末期、2度の艦砲射撃により、東北でも最大規模の被害者を出した戦災に見舞われた場所であることを知る者は少なくなりつつある。
記憶の継承が不安視される中、アジア・太平洋戦争開戦から80年の節目に当たる2021年、旧・沢内村(現・西和賀町)の記録映画『いのちの作法』(2008)のプロデューサーとして知られ、北上の戦争遺産を記録した『戦争の足跡を追って 北上・和賀の十五年戦争』(2021)の公開を控える都鳥拓也・都鳥伸也兄弟(北上市在住)が釜石艦砲射撃の記録映画製作に挑む―――。
【スタッフ】
企画、製作、監督:都鳥伸也
企画、製作、撮影、編集:都鳥拓也
2023年製作/86分
提供:ロングラン
図書館向け本体価格 20,000円 (税別) |
館内上映 | 個人館内貸出 | 個人館外貸出 |
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