名もなき歌

名もなき歌

 

1988年、政情不安に揺れる南米ペルー。貧しい生活を送る先住民の女性、20才のヘオルヒナは、妊婦に無償医療を提供する財団の存在を知り、首都リマの小さなクリニックを受診する。数日後、陣痛が始まり、再度クリニックを訪れたへオルヒナは、無事女児を出産。しかし、その手に一度も我が子を抱くこともなく院外へ閉め出され、赤ん坊は何者かに奪い去られてしまう。夫と共に警察や裁判所に訴え出るが、有権者番号を持たない夫婦は取り合ってもらえない。新聞社に押しかけ、泣きながら窮状を訴えるヘオルヒナから事情を聞いた記者ペドロは、事件を追って、権力の背後に見え隠れする国際的な乳児売買組織の闇へと足を踏み入れるが―。

第72回カンヌ国際映画祭監督週間で公開され、ペルーをはじめ各国の映画祭で作品賞や監督賞を受賞した、サスペンスドラマ。赤ん坊を奪われた母親の悲しみと、事件を追う記者の姿をモノクロ・スタンダードの画面で表現する。

 

【監督】メリーナ・レオン

【キャスト】
へオルヒナ・コンドリ:パメラ・メンドーサ
ペドロ・カンポス:トミー・パラッガ

上映時間:97分 / 製作:2019年 /ペルー=スペイン=アメリカ
配給:シマフィルム=アーク・フィルムズ=インターフィルム

(C)Luxbox-Cancion Sin Nombre

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